思いがけない幸せ

去年の今ごろ、今ある幸せと人間関係を想像しただろうか

去年の今ごろ、自分には薄暗い未来しか待ち受けていない、みんなは幸せで自分はものすごく不幸せってなぜか思い込んでいる節があって、特に将来やりたいこともなく、とにかくなにかに押しつぶされそうで、考えては考えては眠れず、ごはんが食べられなくて、人と話せなくて、電車で貧血になってはまっとうな社会人を困らせている感じがして、余計に憂鬱が加速しているような気がした。自分はなんて、コミュニケーションがとるのが下手で、上から目線で気配りができず、うじうじと過去の失敗を引きずっているのだろうか、と朝起きるたびにぐらぐらして、そればっかりが気持ちを支配し、一日を無為に過ごしてしまったことにまた暗くなる。そんな毎日の日々を考えれば、今のなんと素敵なことか。まったくの思いがけない、大歓迎の、今日です。

人のいいところはくっきり見えるわりに、自分の欠点ばかり目に余る。無骨な言い方は他人を傷つけ、かとおもえば八方美人のふるまいをする。

思えば、共同生活をするなかで、知らず知らずのうちにたくさんのことをつかみ取っていた。国内外の友人も、思い出も、と思っていたけどそれだけではまったくなくて、誰かと比べて自分はどうしてって思う悔しさとかあの人は本当にすごく素敵と尊敬の意を抱いたりとか。今まで、どこにもなじめないような気分のなかで生きてきたけど、率直な意見をぽんといえる中にはいって、自分もやっていけるんだとおもえたこと。自信がついたこと。

宣伝文句はほんとうかなといぶかしがっていたけれども、そんなことはなかったね。

今は、思い通りにならない環境に置かれている気もするけれども、それはそうと自分のできることを、流れに身を任せてやっていきたい。それからあとは、よいと思える道をまっすぐに行きたいね。